AWS認定試験奮闘記(クラウドプラクティショナー編)

初めてのAWS認定試験で勝手が分からず、どのように勉強していけばよいか分からないところからのスタートです。

まずは対策本(緑本と呼ぶことにします)を読み、PPTに情報をまとめていきました。

試しにAWS公式の無料模試20問をやったところ、75%しか取れなかったのと、緑本に掲載の設問の出し方と公式模試の設問の出し方に違いがあることも気になり、追加学習することにしました。

この頃はUdemyの事は知らなかったので、Google PlayでAWS認定試験対策アプリをいくつかダウンロードして、無料の範囲で設問をこなしました。アプリも本番とは違う設問の出し方ではあったのですが、カテゴリごとに設問がまとまっていたので、知識の定着には役立ったかと思います。

その後AWS公式の無料模試を2回目やったところ95%だったので、もう大丈夫かと思い受験したのですが、784点だったのですごく余裕という感じでもありませんでした。

やっておけば良かったなと思ったこと

AWS公式の試験ガイドを読んで、「付録」で対象となっているサービスのうち、緑本に書かれていなかったサービスについて、「【2023年】AWS全サービスまとめ」からコピーし、サービス内容位は把握しておけば良かったと思いました。本番試験ではCloud TrailやAWS Configと一緒にノーマークだったAWS Guard DutyやAWS Detectorが何度か選択肢に登場し、「えっ?」となって頭がフリーズしました。他にはCognitoやAthenaやFSxなどソリューションアーキテクト:アソシエイトレベルではおなじみのサービスたちが選択肢に出現していました。この時が初見だったので英語や消去法で解答を類推するしかありませんでした。多分正解として選択する場面は無かったかと思いますが分かりません。

また、Skill Builderの「Cloud Essentials Learning Plan (includes Labs) (Japanese)」もやっておけば学習が捗ったかもしれません。Youtubeにもサービス紹介動画が沢山あることに気がついたのは合格した後でした。

Udemyも合格してから存在を知ったのですが、同僚が模試をやっている様子を見る限りは、難易度が高めに設定されているという印象を受けました。

この問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(8回分520問)

対策本に載っていないサービスを正解として選択しなければならない設問がけっこうあるそうです。

Udemyにはクラウドプラクティショナー向けの日本語ビデオ講座がなく、ソリューションアーキテクト:アソシエイトレベル用には講座があるのですが、Skill BuilderのLerning Planよりは難易度高めの内容になってしまうので、情報過多かと思います。

Skill Builderの有料模試「AWS Certified Cloud Practitioner Exam (CLF-C01-Japanese)」もやっておけばよかったなと思います。ソリューションアーキテクト:アソシエイト合格後にやってみたら782点で、見事に本番と同じくらいしか取れませんでした。本番より難しくは感じました。

YouTubeの解説動画や無料の模試サイトなども活用すれば良かったなと思います。

試験対策

各サービスの説明や機能を覚えるのももちろん大事なのですが、AWSで提供されている全てのサービスは以下を踏まえているということは頭に入れておいた方が良いかと思います。
・AWSクラウドのメリット
  固定費から変動費
  スケールによるコストメリット
  キャパシティ予測不要
  (企業のアクションとしての)速度と俊敏性
  データセンターの運用保守費用不要
  数分で世界にデプロイ
・AWSの設計原理
  故障に備える
  疎結合
  弾力性/伸縮性
  並列化
  動的コンテンツはコンピュータの近く、静的コンテンツはユーザーの近く
・Well-Architectedフレームワーク
  運用上の優秀性
  セキュリティ
  信頼性
  パフォーマンス効率
  コスト最適化
試験では上記を実現するためにAmazon社はこうしましたとか、こんなサービスを提供していますという事が問われているということになります。

まとめ

非エンジニアの方も受験されているようで、非常に人気な資格となっているようですが、対策本等は技術関連の基本知識(例:サーバーとはどういうものか?)を前提としているため、いきなり受験するには難易度が高いかもしれません。ITパスポートなどで一旦基礎知識をつけてから臨んだ方が理解しやすいかと思います。

エンジニアの方にとってはそこまで難しい試験ではないと思いますので、ソリューションアーキテクト:アソシエイト以上の取得がゴールになってくるかと思います。アソシエイトレベルに合格すると、クラウドプラクティショナーも合格扱いですので、いきなりアソシエイトレベルに挑戦するのも良いかもしれません。(クラウドプラクティショナー合格後にアソシエイトレベルに合格すると、クラウドプラクティショナーも再合格扱いになり、有効期限が延長されます)

この資格だけでただちに業務に生かせるかとか、インフラエンジニアになれるかというと難しいですが、AWSに関する会話についていけるようにはなると思いますので、社内の共通知識として資格を取っておくのは悪いことではないかと思います。

AWS認定試験奮闘記